誠実な商人 姑息な商人
こそく【姑息】 一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。(Mac辞書アプリから抜粋)
最近、この言葉にぴったりの言動をなさる御仁と遭遇した経験はありませんか?
そうです。「いまは県庁移転を論じるときではない」と宣う人道主義者のことです。これって、一時のがれ、その場しのぎの典型じゃないんですかねえ。
論じることでお給金を頂いている方たちがこういうことをおっしゃっちゃあいけません。あまりの驕慢さにあんぐりと開いた口がしばらく戻りゃあしません。旦那のお給金が誰の懐から出ているのかよーくご存知でやしょう?
「ただいまその商品は手前どもの勝手な都合により販売を見合わせていただいております…」とでも言われたような気持ちにさせられちまいます。誰もが欲しがる今が旬の人気商品だってえのにねえ。
そしたらこちらも「それじゃあ販売再開はいつになりますかねえ?」と尋ねるのが筋というもんでさあ。これにきちんと答えられるのが誠実な商人ってえもんです。
もひとつ付け加えるならば、論じる為には準備ってえもんが必要なんです。ろくな商品知識を仕入れもせずに客に粗悪品を売りつけちまうような阿漕な商売の仕方は感心しませんねえ。店の評判が落ちておまんまの食い上げになっても知りませんよ。
そんなこたあない。準備万端、資料も完璧に揃えてあるのでいつでも取扱を再開できる態勢は整っているとおっしゃるんですね。
そうですかあ。残念ながら私(あっしら)町人はただの一度もそういうものを目にしたためしがねえんでやすよ。だもんで、隣の八っつぁんにも教えてやりてえんで、こんど、等級別の仕様と値段が載ってる詳しいやつを一遍拝ましておくんなせえ。巷で人気急上昇中の県中版ってえやつもですぜ。
それからもひとつ、余計なお節介ということは承知で言わしてもらうんだけど、旦那も城下の客だけ贔屓するようなまねはそろそろ止して磐城や奥会津の町人たちのことも少しは考えてやっちゃあくれませんかねえ。人道主義者ならば理不尽な不便を強いられている町人のやるせない気持ちは人一倍よーくわかるってえもんでしょう。頼みましたよ。







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